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幸子Yukikoのホームページ

      捜査機関対応状況について 

            再度検察庁へ                               検察庁八王子支部(当時)

不起訴処分の理由等の説明を求めるも・・・

   再度検察庁に説明求めるも“その必要なし”との回答。 

   09年3月、デタラメな検察対応に納得の出来ない私は、東京地方検察庁八王子支部被害者ホットラインに連絡を入れ説明を求めました。

  「民事裁判で警察捜査が否定されていること、不起訴処分通知被疑者名の失態、他人の上申書を捜査記録に綴ったとする不手際、

   検察庁からの証拠品フロッピーデータの流失、不起訴処分理由も教えてもらえないこと、今までこれらの説明、訂正が全くないこと」などに

   強く抗議しました。しかし、対応した被害者ホットライン担当者は八王子支部M井副検察官に確認した結果、

  「
そのようなことに答える必要はないし、面会するつもりもない」との、そっけないものでした。

  私は被害者ホットライン担当者に食い下がりましたが、

  その担当者も「私は法律のこともある程度承知していますが、この件は法律で教える必要がないのですよ」と一蹴。

 
  ならば私から「この件に関して上級庁に強く抗議しますよ」というと“結構ですよ”とホットライン担当者は一方的に電話を切ってしまいました。


検察庁対応の変化
    
   東京地方検察庁八王子支部の対応に納得出来ない私は東京高等検察庁 被害者ホットラインに連絡を入れ強く抗議し説明を求めたのでした。

  すると民事裁判で勝訴したことが耳に留まりました。、後日、検察庁八王子支部のM井副検察官から連絡が入りました。

  用件は「民事裁判の資料に興味があるので送って欲しい」との事でした。

  そして資料送付後、新たにM山検事が本件の担当になるのでした。


    
  検事から面会日が指定され09年4月6日東京地方検察庁八王子支部に出向きました。

  私は検事に訴えました「民事裁判で警察捜査は否定されている、事実と違う捜査記録で検察はどうして不起訴処分決定が出来るのか?

  また被疑者鈴村とは何事か!“被疑者鈴村(父親)”の不起訴処分通知を撤回し再捜査をすることは当然のことではないか!」と。

  それに対してM山検事は

   
「 再捜査は刑事裁判で99%有罪に持ち込めると判断がないと行ないません。民事裁判と刑事裁判は違うのです。

    『疑わしきは被告の利益に』が刑事裁判の前提です。民事判決の“被告は制限速度を遥かに超過し高速で走行していた”のと

    事実認定も刑事裁判では加害者よりに判断されることが普通です。従ってスピード超過による起訴は無理です。」


  と不起訴の妥当性を強く力説しました。

  そして本件に関しては上級庁と協議し対応しているとの事でした。




     私には、“とにかく検察は何が何でもこの件は起訴できないです”と聞こえました。仮に起訴しても公判維持できない。

   こんないい加減な捜査を裁判で露呈したら加害者弁護士にも責め込まれるとの思いが透けて見えました。



慌ただしくなる検察、強引な事情聴取

 そんな中、にわかに検察庁の動きが慌ただしくなったのは、週刊現代がこれらの事実を取材し始めてからでした。

  頻繁にM山検事から私の携帯に連絡が入り「検察庁に週刊現代の担当の方から電話がありました。

  どういうことですか?」と厳しい口調で何度も問い詰められました。

  そして「これから検察は鈴村さんに対する対応を変えていく」と脅されました。

    (検察も本気でそこまでするの?やるならやってみろ!!)

  そして週刊現代は予定通り5月下旬に発売されました。

  各方面から多くの反響があり、励まし、支援の連絡が連日入りました。

  まもなくして警察で事情聴取を受けた方々が順番に東京地方検察庁立川支部に呼ばれるのでした。

  4名の方々は全員、検察の強引な事情聴取に納得されず調書に署名、捺印は拒否したとのことでした。

   
         (検察庁立川支部)

      
検察の再捜査宣言 時効4ケ月前

 
  09年7月初旬、私の所にM山検事から連絡が入りました。「出来るだけ早く検察庁立川支部に来て欲しい」と何やら慌てていました。

  テレビ取材の依頼も来ていましたので、再度マスコミ沙汰になるのを警戒している様に感じました。

  7月4日に日時が指定され東京地方検察庁立川支部に出向きました。そこにはM山検事の上司のS川副部長が同席していました。

  私から検察に提出した証拠品のフロッピーディスク、ビデオテープについての経緯について話しました。

  検察はそれらを紛失して現在も行方不明のままです。私の所にはあろうことか、他人の事件画像が郵送されてくる始末です。

   私たちは検察庁での提出された証拠品の取り扱いについて質問しました。するとS川副部長から説明がありました。

 「証拠品の提出を受けると受領印を押します」と私たちが提出した封筒表面を指差しました。

  私は疑問に思い「封筒中身の明細記録は?通常預り証などの発行はしているのですよね?」との問いに、

  副部長は「そのような取り扱いは行なっていなかった」との回答でした。検察庁内部のずさんな証拠品取り扱いが明らかになるのでした。



   私は本件捜査に関与したT田副検事、事務官とその上司(次席検事まで)の処分、また処分結果を公表する様強く要望しました。

  続けて私は本件に関する検察捜査の不当性について話し始めました。

  T田副検察官は工事誘導員の証言を強引に捻じ曲げていること、さらに目撃者の証言を黙殺していること、

  民事裁判で警察捜査は否定されていること、私たち遺族はT田副検察官に嘘の捜査情報を伝えられたこと、

  さらには「幸子の飛び出しは間違いない」と言われ“不起訴処分もやむを得ない”との遺族調書に無理矢理、署名、捺印させられたこと等を

  訴えました。するとS川副部長は非常に険しい表情で
「わかりました、再捜査することにします」と宣言したのです。

  しかし、こう続けました「
言葉は悪いですが再捜査するからと言ってあまり期待しないで下さい。再捜査の結果、不起訴処分が妥当との

  
結果も十分あり得ます」と再捜査はするが不起訴前提のような言葉に私たちは不安がよぎりました。


真剣さに欠ける再捜査

 
  再捜査に対する不安を拭えない私は、面会日の翌日、M山検事に連絡をとりました。

  「刑事記録の現場検証は事実と異なっている、真実に基づいた現場検証をまず実施してください。それがスタートラインです」と

  お願いしました。

  するとM山検事は「4名の方々からすでに話しを聞いています。その必要はありません。あと加害者を事情聴取するだけです」と

  そっけない返答でありました。

  私は強く抗議しました「なぜ必要ないのですか?再捜査宣言後の捜査は加害者の取調べだけ?4人の方々は調書に書名、捺印は拒否して

  ますよね。検察の捜査は偏っているのですよね? 検察は何をもって再捜査と判断したのですか?

  前回の不起訴処分に関して何か疑問を感じたから再捜査にしたのではないですか?この再捜査は本件が公になった場合の批判をかわす為に

  行なう“見せ掛け再捜査”にほかならない!」と言うと、M山検事は無言のまま何も答えませんでした。

  そして私たちの予感は的中しました。特に捜査らしい捜査はせずに不起訴通知書が8月4日に郵送されてくるのでした。


真実を闇に葬った検察

  
  8月下旬不起訴処分理由の説明を求め妻と検察庁に出向きました。

  検察側はS川副部長、新たに着任したS野副部長、M山検事が対応しました。

  冒頭、S川副部長から「T田副検察官と事務官は処分しました、処分内容は“厳重注意処分”」との話がありました。

  そして「捜査は十分に尽くしました、今後いかなる事があろうとも不起訴処分の決定は変わらない」と言うのです。

  検察は副検事と事務官を処分したことにより、今後、マスコミ報道などで責任問題が上層部に飛び火する事を回避できたと

  安堵しているように思えました。

  私は検察に「今回の再捜査で目撃者の方々の証言が黙殺され検察の都合の良いように記録として残されていること、

  民事裁判で加害者の車両スピードは制限速度を大幅に超過した高速であったと事実認定されているにも関わらず、

  検察はそれを認めないこと、不起訴処分前提のように再捜査が進められていたこと、

  警察、検察捜査に疑念を抱いていること」を訴えました。そして
“せめて遺族調書ぐらい閲覧させてほしい”と懇願しました。

  するとS野副部長は「捜査は公正に行っている、そして遺族調書の閲覧は法律で出来ないことになっている」と強行でした。

  「なぜ自分の調書すら確認させてもらえないのですか?私たちは、あなたたち検察捜査をも疑っているのですよ、その意味でも柔軟に

  対応した方が懸命ではありませんか?」とお願いしましたが、検察は法律を盾に拒否し続けました。

  私は食い下がり「“刑事局からの通達で捜査記録の閲覧に関する弾力的な運用”がありますよね。担当検事の裁量で柔軟に対応出来る

  はずです」と繰り返しお願いしましたが「それは解釈が違う」とはねつけられました。

  また、これらの会話を録音しないように念を押されました。



  
まったく検察という所は理解できない。なぜ、自分の遺族調書を確認することすら出来ないのか?

  検察は、政治家逮捕などでは供述内容を都合よくマスコミにリークし、世間の関心をうまく煽っているではないか?

  それなのに、「自分の遺族調書の内容を確認させてほしい。」と言っても ”法律で見せられないと決まっている”と繰り返すだけ。

  恐ろしい巨大権力組織だと痛感しました。




時効 1か月前

   大林検事長(当時)に不起訴不服申し立てを行うも、なしのつぶて・・・

 
   検察庁審査会に2度目の申し立てをするも、不起訴相当の決議、やるべきことは、すべて、やりきった。

   そして、10月22日、5年間の警察、検察との闘いは終わり、公訴時効を迎えた。






私たちは、警察が杜撰捜査のまま送検しても、検察庁が必ずや公正な捜査を行い、初動捜査の杜撰さを正してくれるものと信じておりました。

  しかし、検察にも適正な捜査を訴え続けるも、ことごとく裏切られました。

 不当捜査の警察、それを黙認し、2度までも真実を闇に葬った検察、決して許されることではありません。

 大きな権力には実に一般市民は無力であります。娘の事故をきっかけに捜査機関の恐ろしい一面を垣間見ました。



    
警察、検察官の一人ひとりは正義感あふれ誠実な方々だと信じています。しかし組織が絡むと人は変わります。

  組織のためならとんでもない事をするかもしれません・・・。


 

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